December 31, 2005
December 29, 2005
December 18, 2005
ロメスの結婚 最終回
早朝より、
新郎新婦に誰が何と何ルピー贈ったかなどのチェックが
かなり長い時間かけて行われた。
オレは、もうめちゃめちゃ眠くて・・・その辺に座って眠ってた。
それらのチェックが終わり、全員に食事が配られた後、
母と娘には、涙の別れが訪れた・・・
花嫁ジョシタをカトマンズに連れて帰るため、
新郎新婦がおんぶされ 庭に出て来た。
ブラザーズバンドの音とともに、
花嫁は、新しい生活の待つ場所へ去って行った。
村人たちは、村の外れで手を振った・・・
帰りのバスの中、一番前に並んで座ったロメスとジョシタ。
ロメスがジョシタと どんな会話をするのか
後部座席から見てたけど・・・
・・・ひとっつも話とらん。
・・・まるで他人。
結婚したのに、何の会話もなくバスで8時間はキツいなぁ~
ジョシタは親元を離れたばかりで不安なのに、何のフォローもなしかよっ
バスがトイレ休憩で止まった時に、
この状況を見るに見かねて、ロメスに注意したけど・・・
・・・改善なし。
どうしようもないヤツやな~
なんて、思ってるうちに・・・疲れて眠ってしまった・・・
このバスだけど、窓ガラスが何箇所も壊れてて
冷たい風がビュービュー吹きぬけて、死ぬほど寒かった・・・うぅぅ~
そして、バス移動 8時間。
ラズー宅に、花嫁がやって来た。
待ちかねてた女性陣から歓迎され、ジョシタもホッとしたようだ。
そして、
この夜のたき火をしているところに・・・
ロメスがやって来て何やら話し始めた。
ロメス 「イマミ ダイ!!ジョシタと話したよ!! 少し!! ほんの少し !! 」・・・などと言う。
イマミ 「おっ、何を話したんだよ。」
ロメス 「バスの中 寒かったからさ、寒い って聞いて、コートかけてあげたよ。」
おぉぉ~ まぁまぁええやん!!!
そういう さりげない優しさは、シャイガール・ジョシタにはヒットしてるような気がする!!!
・・・と一瞬思ったけど、
あんだけ考えぬいて、そんだけかよ・・・
バスの中、寒くなかったら会話ゼロだったんちゃうん?
まぁまぁ それでも、よく言ったよ。
これから、ふたりのペースで徐々に打ち解けていくでしょう。
どっかの誰かが言ってました・・・
結婚生活とは・・・ “ 長い会話 ” だと。
翌日はラズー宅の庭でパーティ。
みんな美味しくいただいてます。
花嫁ジョシタと近所のみなさん。
↑ここは、ロメスとジョシタのベッドルーム。
ラズーとサミタの台所を改造して作った・・・ めちゃせまい・・・
パーティには、親戚のみなさんや近所の人たちもつめかけて
大いに盛り上がりました。 と言っても、みんなでメシ食っただけやけど。
・・・・ということで、
ロメス&ジョシタのヒンドゥ教 結婚式は、これにて幕引き。
奇跡のような偶然によって、
この国でふたりに出会えて、門出に立ち会えたことは
オレにとって、とてもとても幸せな思い出です。
ロメスとジョシタの結婚生活が幸せでありますように・・・ ナマステ。
お わ り。
December 15, 2005
ロメスの結婚 その6
12時間かけて新婦ジョシタの村にやっとこ到着。
家の庭に入る100mくらい前から
新郎ロメスをカゴに乗せてかつぎ上げ 「オッホ~レェ~!!」の掛け声で入場した。
待ち構えていたのは超満員の村人たち。
大人から子供まで総出で、新郎を迎えていた。
予想以上の人数にビビったロメス。 ↓
ラズーやマヘンドラから「緊張するな!もっとリラックスしてエンジョイしろ!!」と
言われても、ただただ うなずくだけのヘタレなロメス。
ロメスがカゴから降りると、
真っ赤な衣装を身にまとった新婦ジョシタが介添えに連れられ
物物しく登場してきた。
ランプとロウソクの灯りがふたりを照らし
写真を撮るには苦しいけど、何とも言えぬ幻想的な雰囲気の中で
結婚式は始まった。
たくさんの人が新郎新婦を取り囲む中
ティハール・ティカの時、シスターがブラザーにした祈りと同じように
新婦ジョシタが新郎ロメスの幸せを呼び込む祈りを捧げる。
つづいて・・・
室内に入り、村人たちより新郎新婦に祝福のティカが贈られる。
ティカを贈っているのはジョシタのお母さん。 ↑
親父さんは、すでに亡くなっていて4人弟妹の長女であるジョシタは
いつもお母さんを助けてきた存在だったようだ。
途中 晩めしタイムや、その他いくつかの儀式を経て・・・
新郎サイドから新婦へたくさんの贈り物が届けられる。
真新しい赤のドレスやゴールドの指輪、イヤリングなどである。
これら装飾品は、ロメス自身が結婚式の一ヶ月前から
一生懸命 制作しておりました。
日本の結婚式にあるように、指輪の交換するんかな・・・と思いきや
介添えさんが さっさっと はめて終わり・・・
せっかくいいシーンなのに、もったいない気がした。
ジョシタはそれらを身に付けて、その場で生着替え。
ミッドナイトウェディングに
眠くなってきたロメスは隣であくびしてました(笑)
あとは新婦の顔に、全然美しくないペインティングを
かなり長い時間かけて出来上がった後、撮った写真がこちら↓
ふたりともガチガチ・・・
時間も時間だし、たくさんの人に見つめられてる中で
にこやかに笑えるふたりではなかった・・・
そして・・・
再び庭に出て、お互いの身体をヒモで結び
描かれたマンダラの周りを3周して、式は終了。
この時すでに深夜3時半・・・
めちゃめちゃ寒いし・・・ めちゃめちゃ眠かった・・・
新郎新婦が朝までの仮眠をとる間、
村の女の子たちに、前回来た時に撮った写真をプレゼントした。
カメラ屋さんなどない村である、みんな「ラムロ、ラムロ (きれいきれい) !! 」と
すごく喜んでくれた。
この村は、なぜだか女の子が多くて
みんな素直で、目がクリッとしたカワイイ子ばかりなので
とても気に入った。 メシも美味いし。
こっちの言葉を日常会話くらいは覚えたので、簡単に話もできたし
村の人たちはみんな日本人のオレにとても親切にしてくれた。
その村人たちと
たき火を囲んでダベってると夜が明けた。
母と娘に涙の別れが訪れる。
つづく
December 13, 2005
ロメスの結婚 その5
ロメス&ジョシタの結婚式当日は、青空に包まれていた。
今回の結婚式のスケジュールは・・・
まずカトマンズのラズー宅を午前9時に出発し、ジョシタの住む村に12時間移動。
夜9時にミッドナイトウェディングが開始。終了予定は、真夜中の2時。
そして明け方、新婦ジョシタを連れてカトマンズに戻る。
その次の日の夕方、披露宴(パーティ)が行われる。
このスケジュールを聞いた時は、ちょっとがっかりした。
なんで真夜中に式をやんねん・・・
みんなの仕事の都合もあるので、凄まじい強行スケジュールになったようだ。
結婚式前日・・・写真好きのロメスが
ロメス 「イマミーダイ(いまみー兄キ)!結婚式の写真は頼んだぜ!!」と
相変わらずはりきりまくっていたが・・・
結婚式当日・・・
ヒンドゥ教のしきたりにのっとって儀式が進むにつれ
人生でこんなにも目立った事のないロメスの表情は硬直していった・・・
ラズー宅にての新郎ロメス。
まずは真っ裸にされ、女の人たちに身を清めてもらう。
親戚のおばはん達が でしゃばって
あーだ、こーだと言ってくるので、タジタジのロメス。
そして、真新しいスーツに身を包みます。
新郎ロメス、完成。
お祝いに来てくれたみんなから、おでこにティカを受けます。
この辺りの儀式は、祭りのときと大体同じだね。
おでこには山盛りのティカ。
みんなから祝福され、少し気がほぐれてきたロメス。
そして、新婦ジョシタの住む村へ出発。
新郎は、付き添いの人におぶってもらう。
何故だか・・・マトリックスみたいになって出て来たロメス。
村には野郎ども30人で向かう。女の人たちは行かず留守番。
バスの垂れ幕にはHappyMerryTimeと書かれているらしい。
カトマンズのラズー宅を出発した新郎ロメスと親族・友人チーム。
この時、ジョシタの住む静かな村の静かな家に・・・
想像を絶する人数が待ち受けていることを、ロメスはまだ知らなかった・・・
つづく。
December 08, 2005
ロメスの結婚 その4
ロメスが、同僚のロンジットとともに
結婚式が行われる村に荷物を届けて帰ってきた。
もちろん、そこに住む婚約者のジョシタと顔を合わせたわけだが・・・
そのロメスとこんな話をした。
ロメス 「イマミ ダイ(いまみー兄キ)、ちょっと聞いてくれよ!
ジョシタの事なんだけどさ!オレが目を合わすと逃げるんだよ!!」などと言う(爆笑)
オレは、この前にジョシタに一度会ってるのでよく分かるけど、
婚約者のジョシタは見事なくらいのシャイガールである(笑)
ヒンドゥ教の掟により、
結婚式が終わるまで当事者の二人は会話してはいけない決まりなんだけど、
式が無事終わったとしても、
この二人がうまくやっていけるのか心配になってきた・・・
つづけてロメスはこんな事を言う。
ロメス 「結婚式が終わったら、最初にどんな事を話そうかなぁ・・・
おなか空いた? とかにしようかなぁ・・・ イマミダイ、どう思う?」などと言う。
このどあほう。 いきなりそんな会話があるか。
しかし、これはこれでおもろいな・・・などと思ったりしたけど
やっぱりどう考えても可笑しいので、適当にアドバイスしてみた。
イマミ 「とりあえず、ロメス・スナールです。これからよろしく。とかの方がいいんじゃないの?それから、式は長時間だし、大丈夫?疲れた?とか言って気遣うとかさ。」
それを聞いたロメスは・・・
ロメス 「イエス、イエス!! それいいねぇ~!!! さすがイマミ ダイ!!」と
結婚式にむけて大はりきりの様子だ。
・・・と、まぁこの2ヵ月いろいろあったけど
この旅の一つ目のクライマックス
ロメス&ジョシタによるヒンドゥ教 結婚式は
いよいよ 3日後 とり行われる。
December 07, 2005
生き神・クマリ
ネパール・クマリの館
ネパールのたいへんお家柄のよろしいお嬢さんの中から
「この子は聖なる雰囲気を持っとるな!」という基準で選びぬかれた女の子が
女神クマリの化身・生き神クマリとして、この館に住んでいる。
そして、その生き神クマリは初潮をむかえた時点で
「あんたは、おしまい」と、次のクマリにチェンジするルールになっている。
おもしろいのここからで、
引退をむかえて元クマリとなった女性と結婚した男性は
不幸になるという伝説があるらしいのだ。
この伝説を呪いが掛かったような聖性の影響として
考えてしまうのが人間らしいところだけど、
小さい頃にいたれりつくせりの館で
甘ったれのワガママ女の子として育ってしまったので
一般ピープルに戻ったけど、クマリ時代の生活習慣がぬけず
もうどうしようもなくなってしまったんじゃないかと、オレは思う。
”若いうちの苦労は買ってでもしろ”
とはよくできた言葉である。
December 04, 2005
モモとチョーメン
ネパール人の食事は一日2回
午前10時と午後8時くらいにダルバート(ネパール式のカレー)を食べる。
それだけでは、やはりおなかが空くので
これらを夕方くらいに間食している↓
だいたいチョーメン(焼きそば)かモモ(肉入り蒸し餃子)を食べている。
これにコーラもつけて全部で100円。
ウマいんだな、これが!!
December 03, 2005
December 01, 2005
365分の1日
12月1日に生まれた有名人
敬宮愛子ちゃん 4歳
武田信玄 (戦国武将) 484歳
富司 純子(女優) 60歳
根津 甚八(俳優) 58歳
美保 純(女優) 44歳
林家 こぶ平(落語家)43歳
サルバトーレ・スキラッチ( W杯得点王) 41歳
長谷川 理恵(モデル) 32歳
そして,
オレ・・・ ついに 30歳。